バレッタ(マルタ共和国)
マルタ共和国の首都バレッタは「宮殿の町」とも呼ばれ、考古学、歴史、文化など豊かな遺産が残ります。またヨーロッパ屈指の天然港グランドハーバーを一望に見下ろせる町で、二つの港や都市の壮大なパノラマ風景をお楽しみ下さい。
セントジョン大聖堂はマルタの騎士によって設立されました。宮殿では中世の家具、装飾、タペストリーなどが見られます。また3000年の歴史を持ち、沈黙の町、無言の町と言われるムディナではドームのモスタ・カテドラルなどご覧頂けます。マーケットではガラス工芸品や陶器などが売られています。
写真:ヴァレッタ
主な見どころ | ■聖ヨハネ大聖堂 (St. Jhon ' s Co-Cathedral) 市の中心部にあり、当時騎士団の修道院とされていた荘厳な雰囲気のある建物。 1573年に着工し、約4年の歳月をかけて完成した。床には無数にはめ込まれた騎士たちの墓標を間近に見る事ができる。 ■騎士団長の宮殿 (Grandmaster ' s Palaca) 歴代の騎士団長の公邸であり、現在は国会議事堂としても使用されている。聖ヨハネ大聖堂の設計士カサールにより1574年に完成。大ホールには兵器庫もあり、様々な時代の武器のコレクションが展示されている。 ■アッパー・バラッカ庭園 (Upper Barracca Gardens.) この庭園にある展望デッキからのパノラマの景色は絶景で、地中海随一とも言われる天然の良港グランドハーバーの深い入り江の全貌もよく見える。 ■国立美術館 (National Museum of Fine Arts) 18世紀の宮殿を美術館にした建物。騎士団の病院で使われた豪華な銀製品、また、マルタ出身の芸術家の作品も残されている。 |
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ワンポイントアドバイス | 市街地の丘の下に客船の停泊港があります。市内のストリートは碁盤の目状になっていますので分かりやすく、ご自身でも十分に主なポイントを巡る事ができます。 ※旧市街までは徒歩の場合坂を登るか、または市営バスにて約10分。 |
最終更新 | H22年2月25日 |
城塞都市ヴァレッタ市は、当時としては画期的なプロジェクトで、全て新たに土地が造成され、計画通りの都市が建設されました。騎士団の資金をふんだんに投入し、後に「紳士により紳士のためにつくられた街」と呼ばれるようになります。
優れた建造技術、装飾技術を駆使した建物。街には騎士団長の宮殿、聖ヨハネ大聖堂、聖パウロ教会、聖カテリーヌ教会、施療院、マヌエル劇場、騎士団の宿舎、そのほかの騎士たちの活動のためのあらゆる国家機能が整えられています。このまれな中世の計画都市は現在もマルタの首都であり、そっくり世界遺産に指定されてます。
撮影:FUNAKOSHI、UEDA
写真提供:マルタ政府観光局