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お知らせ

新造客船 船名は「飛鳥Ⅲ」、 船籍港は横浜に。「飛鳥Ⅱ」と2隻運航

飛鳥IIIイメージ
画像提供:郵船クルーズ株式会社
【プレスリリースについて】

郵船クルーズ株式会社(本社:横浜市、代表取締役社長:遠藤 弘之)は、2025年に就航予定の日本船籍最大となる新造客船(52,000総トン)の船名を「飛鳥Ⅲ(アスカスリー)」に、船籍港(母港)を「横浜」とすることを、横浜市と共同で発表いたしました。

「飛鳥Ⅲ」就航後は、「飛鳥Ⅱ」(2006年就航/船籍港 横浜/50,444総トン)との2隻運航となり、両船合わせて総トン数10万超、乗客定員約1,600名と日本の外航クルーズ客船運航会社としては最大規模となります。

「飛鳥Ⅲ」は、これまで飛鳥クルーズが培ってきた日本船ならではのおもてなしと上質なサービスを提供し、クルーズを通して日本文化の素晴らしさを伝えながら、人と人、人と地域、地域と地域をつなぐ取り組みを行ってまいります。また、「飛鳥Ⅲ」の特長のひとつとして、日本の芸術文化を支える作家の美術品・工芸作品の数々で船内が彩られます。あたかも“動く洋上の美術館”のように、日本文化もつないでまいります。

また、2023年9月21日 (現地時間)にマイヤー・ベルフト造船所(ドイツ・パペンブルク)にて、2025年夏に就航する 「飛鳥Ⅲ」建造の正式な開始にあたる、スチール・カッティングセレモニー(鋼材切断式)を執り行ったことを発表いたしました。

スチール・カッティングセレモニーは、船舶建造に必要な鋼板を切り出し、建造の幕開けを祝う伝統的な式典です。セレモニーは、マイヤー・ベルフト造船所内で同造船所のバーナード・マイヤー会長をはじめ関係者が会し、和やかな雰囲気の下、執り行われました。
スチール・カッティングの後には、建造の安全を祈願し、だるまの目入れも行いました。セレモニーを終え、参加者一同 2025年に誕生する 「飛鳥Ⅲ」への期待をさらに膨らませました。

船名「飛鳥Ⅲ」

「飛鳥Ⅲ」という船名は1991年に就航した初代「飛鳥」から受け継がれる名前です。日本文化の黎明期にあたり、輝かしく花開いた“飛鳥時代”にちなんだ「飛鳥」という名前は、レジャーを目的とした本格的なクルーズ客船が日本になかった当時において、船の大きさもそのサービスにおいても、日本のお客様に本格的なクルーズを楽しんでいただくという、新洋上文化の創造を目指すことを表現するため、名づけられたものでした。
「飛鳥」「飛鳥Ⅱ」と多くのお客様と共に航海し、日本のクルーズ文化を創造し発展をリードしてきた飛鳥クルーズのこれまでとこれからを“つなぐ、ちから”となるように、またクルーズ文化を通じて引き続き人や地域をつなぐ役割を担うようにとの願いを込め、「飛鳥Ⅲ」としました。
「飛鳥Ⅲ」船体の船名板は、“つなぐ、ちから”に共感された書家の矢萩春恵氏が揮毫。その力強く、躍動感のある『飛鳥』の文字は、未来へと力強くつなぐ想いを宿すものです。

船籍港は「横浜港」

横浜は、明治時代より歴史的に日本郵船とのつながりが強く、飛鳥クルーズとしても、初代「飛鳥」、「飛鳥Ⅱ」の発着港として多くのお客様をお迎えしてきました。横浜は街と港が一体化しお客様、乗組員、お見送りの方々にとって利便性も高く、その美しい入出港シーンも多くの人に愛されています。
また、「飛鳥Ⅲ」では、日本のクルーズ船で初めてLNG燃料と陸上電力受電装置を採用し、環境への負荷を低減したエコシップとなる予定です。横浜市もまた、2050年の脱炭素社会実現を目指し、カーボンニュートラルポートの形成に向けた取り組みを推進しています。これらのつながりで、「飛鳥Ⅲ」の船籍港を「横浜」に決定いたしました。
就航後は、船籍港である「横浜/YOKOHAMA」の文字を船尾に記し、日本そして世界をクルーズします。

アートなクルーズ客船「飛鳥Ⅲ」

飛鳥クルーズでは、クルーズサービスに留まらず、日本文化(芸術・芸能)や地域の魅力を紹介し、これらをつなぐ取り組みを行っており、「飛鳥Ⅲ」でもこれを継承、進化させてまいります。
「飛鳥Ⅲ」では、飛鳥クルーズの取り組みに共感いただいた、書家の矢萩春恵氏、漆芸家で人間国宝の室瀬和美氏、世界的に著名な画家 千住博氏、画家で初代「飛鳥」「飛鳥Ⅱ」の船内壁画を描いた田村能里子氏をはじめとした、数多くの作家の美術品・工芸作品をご覧いただけます。
それは、“動く洋上の美術館”のようで、船内に足を踏み入れた瞬間に、日本が誇る芸術の世界が広がります。この取り組みに参画される作家、作品については、今後順次発表いたします。
飛鳥クルーズではこれからも、「飛鳥Ⅱ」と「飛鳥Ⅲ」を通して、多くのお客様へ、日本各地の魅力や文化を紹介し、人と人、人と地域、地域と地域をつなぎ、お客様へ日本の本物をお伝えする取り組みを続けます。

「飛鳥Ⅲ」 概要

飛鳥クルーズの3番目の船となる「飛鳥Ⅲ」は、「つなぐ、ちから。」をコンセプトに、飛鳥クルーズが日本において培ってきたク ルーズ文化、和のおもてなしを継承しながらも、多彩なダイニング、エンターテイメントやウェルネスなど心身を満たすプログラムを備え、より自由により豊かに、新たな時代のクルーズの価値を創造します。また日本が誇る著名なアーティストによる美術品、 工芸作品の数々を船内至る所に展示することも特長です。加えて、日本のクルーズ船で初めてLNG燃料と陸上電力受電装置を採用、環境への負荷を低減させます。2025年夏の就航後は横浜港を母港に、「飛鳥Ⅱ」と共に飛鳥クルーズでしか得られない“最幸の時間”を創出し、日本のクルーズ文化の発展を目指します。

■船舶概要(2023年9月22日現在) 
船籍:日本 船籍港(母港):横浜港 総トン数:52,000トン 全長:230.2m 全幅 29.8m 喫水 6.7m
乗客数:740名 乗組員数:約470名 客室数:385室(全室海側)

飛鳥Ⅲ 就航までのスケジュール

2023年9月スチール・カッティングセレモニーを機に建造を開始
2024年春  「飛鳥Ⅱ」2024年世界一周クルーズ中、乗船客向け造船所見学ツアー実施
2025年早春に進水、その後春ドイツから日本へ回航、同年夏頃就航予定
2025年春  ドイツから日本へ回航
2025年夏頃 日本にて就航予定

※クルーズスケジュールは未定です。
※掲載情報は2023年9月14日時点の情報です。内容は変更となる場合がございます。

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