メインコンテンツに移動

海外ニュース

コスタクルーズ、保健衛生計画を発表 クルーズ再開を注視(2020/8/3)

引用元:クルーズインダストリーニュース

コスタクルーズ

コスタクルーズは、新しい「コスタ安全プロトコル」システムを導入して運航開始するための当局からの最終的な承認を待っていることを明らかにした。

このカーニバル傘下のイタリアのクルーズブランドによると、このプロトコルは、ローマのカトリック大学からの独立組織V.I.H.T.A.L.I.(医療技術における価値とリーダーシップとイノベーションのためのアカデミー)のコーディネイトにより、公衆衛生分野の独立した科学専門家パネルのサポートを受けて構築された。

コスタクルーズによると、包括的な措置と手順を示す新しいガイドラインの構築は、国内外の保健衛生ガイドラインに沿って取り組まれたもので、乗組員が船内での仕事に復帰する際の安全、予約プロセス、港における乗下船のオペレーション、船上での生活と医療、寄港地観光などが含まれている。

乗組員には帰省先の国を出発する前に、COVID-19感染の疑いを診断するための異なる2種類のスワブ検査を受けることが求められる。

イタリア到着時には3度目のテストが行われ、陰性が確認されれば14日間の隔離を遵守した上での乗船が許可される。

乗組員の健康状態は毎日の検温によってモニタリングされ、スワブ検査はすべての乗組員を対象に毎月実施される。

乗客もまた自宅でのセルフチェックインとオンライン健康アンケートから始まる新たなクルーズ様式を体験することとなる。

乗客に対しては乗下船の度に、そしてクルーズの旅程に含まれるすべての寄港地にて、検温による健康スクリーニングが実施される。

検温は船内でもセルフサービスのキオスクにて、おこなうことができる。

「各クルーズターミナル到着時にはフィジカルディスタンスを遵守し、寄港地観光も同様の方策を適用して再設計した。少人数にグループ分けして時間差で出発し、バスは使用の前と後に消毒をおこなう」と同社は述べている。

「船上での生活もまた新しい手順によって再設計される。何よりもまず、適切なフィジカルディスタンスを確保して大人数が集まることを避けるために乗客数を軽減する。屋内ではマスクの使用を必須とする一方、屋外では距離の確保が不可能な全ての場合、陸上で適用される規制に基づいたマスク着用が求められる」

各クルーズ船の屋内および屋外デッキは、特別な製品を用いてより頻繁に清掃・消毒がおこなわれ、チェックイン時と船内に設置される消毒液のディスペンサーも増設される。

船内の換気システムには、屋内の空気の再循環を最小に抑えて屋外からの新鮮な空気を効率的にフィルタリングする新しいフィルターが既に装備されている。

エンターテイメント・プログラムは、小人数のグループを対象に日中により多くのショーをおこなうことができるように変更されている。ケータリングに関しては、セルフサービスのレストランは営業されず、すべての食事はコスタのスタッフが提供する。

船内医療はすべての乗客乗員を対象に24時間利用可能となる。また、COVID-19の疑いのある患者を即時に判定するため、欧州連合(EU)承認のPCR検査キットと診断装置を装備する予定で、船上の医療チームには関連する検査手順と治療方法の訓練がおこなわれた。

また同社はCOVID-19と診断された患者のために、医療と安全な下船および帰国をできるだけ迅速に提供する包括的プロセスを構築したと述べた。インフルエンザの症状や呼吸困難に関連する医療サービスはすべての乗客に無償で提供され、特定の保険が適用される。

(クルーズプラネット訳)

↑